From: kozue@sea-net.com To: masahiko@palkot.com
Date: 2002/03/25
Subject: 会いたい

今朝は、ハーブティとトーストで朝食です。
あなたも一緒に食べて欲しいな、って思ったけど、
それは無理な相談だよね。やっぱり。
じゃ、香りだけお届けします。届いた?

気にしなくていいよ。
あなたと出会えただけでも、私、幸せだから。
本当だよ。

今週は夜、ずっとあいてます。
あなたが都合つく日でいいから。
あっためてね。

仕事行ってきます。またね。


「これから行くよ。あと30分ぐらいだと思う。」
「コーヒー飲んで待ってる」

会えなかった時間の分だけ、
こうして待ってる今が、とても楽しい。

ホテルに向かう車の中、手をつなぐ。
雅彦の手があったかくて気持ちよくて、ついウトウトしてしまう。
がっしりとしてるけど、繊細に動いて私の体に火をつける手。

ジェットバスの中ではいつも抱っこしてもらう。
向かい合った形で私が雅彦のももの上に乗って。
バスルームの灯りは消してある。
刻々と色を変えるライトで水と泡が七色に変化している。
このお風呂は私のお気に入り。

「こずえ、最近ちょっと重くなってない?」
「そんなことは、うぅ」
ないって言おうとした瞬間に、私の背中を雅彦の手が、なでていった。
背筋を走る快感に言葉にならない声が出る。目をつぶってしまう。
流れていった手がお尻のところに止まって、そっと離れて、触れる。
つい、「ビクッ」となってしまう。
その瞬間キスをされた。舌が入り込む。
私の口の中を、まるでひとつの生き物のようにうごめく。
泡のあふれる池の中で、二匹のけものがむさぼりあうようにからんでいる。

雅彦の手はゆっくりと、もっと奥、そして中心へと移動していく。
もう後ろの方のすぐそばに来ている。
やめて。恥ずかしい。そんなとこ。
でも、指はもてあそぶようにタッチをしてくる。
逃げようにも、もう片方の手がしっかりと私を拘束している。
キスしたまま唇から受ける感覚と、指からもたらされる感覚が、
変なふうに交差する。

気づくと指は移動している。
ひだの合わせ目の上を1ミリ刻みに止まって。そして動いて。
そのたびに、ずっと止めていた息が、声となって出てしまう。
一番敏感な場所の手前で、迷うようにとどまっている。
早く、早くさわって、おねがい。
どうしようもない思いをはぐらかして、指はひだから離れ、
はるか先に着地する。
そして敏感な部分の周りをゆっくりと回転する。
まださわってくれない。
少しずつクリトリスが堅くなっているのがわかる。

もう一度、入り口のそばに指が来る。
今度はさっきより少し深い。でも入り口には触らない。
お風呂の中なのに、粘り気の強い液体が雅彦の指に絡んでいる。
とても遅い動きの1秒1秒に、わたしのひだの中が刻々と違う感覚を生み出す。
そしてクリトリスのそばに……私は息を止めている。
今までよりも、もっと遅い指の動き。耐え切れない。
まだクリトリスに触ってもいないのに、腰が動いてしまう。
雅彦が唇を離す。でも指はそのままの位置で、
「こら、これからがいいとこなんだから、動いちゃ駄目だろ?こずえ」
話しながら、かすかに指を動かす。
「そんな………いじわるゥ……」
「じゃ、お願いさわって下さいって言えるかな?」
そんなこと……でも私の意思とはうらはらに腰は、
触れて欲しくて、指に押し付けるように動いてしまう。
「ほら、正直になってみたら?」

「……お願い……さわって……」
「よし、いい子だ」

「ああっ………」
クリトリスをかすめて指が通過したとき、ためていた息を吐き出すように、
自分でもびっくりするぐらいの大きな声が出てしまった。
そのことが恥ずかしくて、よけいにあそこが熱くなる。
「ふーん、やっぱりこずえって、エッチなんだ」
「そんなこと、な………ああっ、駄目っ」
ふたたび指がかすめる。
幾度となくくりかえすうち、雅彦の指が私の理性をねこそぎ奪っていく。
無言の雅彦に抱かれ、絶え間ない私のうめき声がバスルームに反響する。
絶頂は突然訪れた。雅彦の背中に回した手でおもいきり抱きしめた。

呼吸困難な状態から、息が出来るようになるまで、数分かかったろうか。
いつのまにか部屋が明るくなっている。
バブルも止まっている
「おれ、さきにあがるよ」
雅彦はやさしく私を降ろして、バスタブから立ち上がる。
ふと見ると、スーッと流れるように並行したすじ。
背中に私の爪あとが……
「ごめんね、気をつけようと思ってたんだけど……」
「いいって、気にするような問題じゃないから」

雅彦が悪いんだよ。
あんなふうに言葉で責められて、いつもよりよけいに感じちゃったんだから。

「乾杯」
ビールを飲んでから、ベッドへ。
有線のチャンネルがスタンダードジャズに切り替えられる。
ここで雅彦に抱かれるようになってから、このジャンルを知った。
部屋が暗くなる。

向かい合って座ってる雅彦が私のバスローブの紐を解く。
ベッドに横たえて、上に布団を掛けてくれる。
自分も脱いでベッドに入り、私を横から抱きしめてくれる。
私たちの呼吸がひとつになるまで、ずっとそのまま。
私はこの瞬間が大好きだ。

会えなかった長い時間。
携帯の画面を見てため息をついていた日々。
仕事の中でいつのまにかたまっていたストレス。
なんと言われても、どうしようもなく好きという感情。
冷たい布団の中で求めていたぬくもり。

こうしてじっと抱き合ってるうちに、
すべての私のこわばりが溶かされていく。
あまりにも蓄積されたものが多い日には、
その胸に涙をこぼれてしまうことがある。
彼は何も言わず、ずっと抱きしめてくれる。髪をなでていてくれる。

私の感情がなだらかになった瞬間、
雅彦は私の全身を愛撫し始める。いつものように。

背中をさすっていた手が、体の側面に回る。
かすかに爪を立ててゆるやかに、滑りおりていく。
体がこわばって、
起きてくる快感に歯向かうように、知らず知らず足がピンとのびてしまう。

左の胸を覆うように、大きな手が包み込む。
やわらかく、ゆっくり、マッサージみたいに。
私の体が受け取るのは、快感というよりも……安心?
ついウトウトしてしまうぐらいのおだやかな気持ちになる。

手が離れ、かわりに舌が乳首のまわりをうごめいている。
意識だけが乳首に集中してしまう。
さわられたら、ビクンって絶対なっちゃう。
ふくらみの下のほうから舌が上に動き始めた。
あと少しというところで止まって、
そう、彼、私の体の反応を楽しんでる。
あまりに長い時間。
息を止めていることができす、吐き出し始めたとき、
舌が乳首にかすかに触れて通過する。
ビクン。
乳首から全身へスパーク。
気持ちいい。とっても。
収縮したあそこから、さっきより熱いものがしみだす。
ひだの表にすこしあふれてるのがわかる。

何度かくりかえされたあと、こんどは、指が乳首をつまむ。
でも触れるか触れないかぐらい。
そして、二本の指が乳首にかすかに触れながら回転を始める。
この刺激に、私は耐え切れない。
下に向かって一直線に電気が流れるてしまう。

いつのまにか、私は感覚の奴隷になってしまう。

布団がはねのけられ、彼の手が私の腰に触れる。
うながされるまま、うつぶせになる
無言の希望が続く。今度は腰を持ち上げた。
彼が後ろに回る。薄暗いライトの下でも見えているだろう。
私のあそこが。

見られている。じっと。
そう思った瞬間、大量にあふれ出た液が、
合わせ目の上を伝って、
クリトリスの上を通過して、
太ももと陰毛を濡らしながら流れる。
恥ずかしくて声が出そうになったけど、必死で我慢した。
「見ちゃった」
「え?」
「こずえ、もう……」
「言わないで……恥ずかしい……」

舌が合わさった二つのひだを開いたとき、
そして、中から粘り気のある液体がながれでたとき、
私はおもわず腰を振ってしまう。
声が出てしまった。多分とても大きな声。
彼の唾液と混ざったものが私の太ももを濡らす。陰毛に絡みつく。
私の羞恥心をあおるように、ことさら大きな音を立てて舐めまわす。
そのことでさらにあふれてしまう。

「ねえ……」
「なに?」
わかっていてそう答えている。とっくにわかってるはずなのに。
「いじわる……」

私の腰を横から押してくる。あおむけに位置を変える。
下から雅彦の背中を抱きしめ、頬を寄せた。
ひとつになるときは、私、こうしていたい。
そんな私の気持ち、わかってくれてる。

「自分でさ、入れてごらん」
そう言いながら、背中にあった私の手を固くなったものに導く。
それは、熱く脈打っていた。
恥ずかしい。そんなのできない……
でも、それが入ってくる瞬間を思ったとき、
私を引き止めるものは何も無かった。

入り口のところにあてがう。
これから始まるものへの期待で、あそこ全体が快感をむさぼりはじめる。
がまんできずに、彼の腰を両手でつかんで強く引き寄せようとした。
でも、そんな私の性急な希望は、拒絶される。
いくら引き寄せようとしても、それ以上奥へは進んでこない。
どうしようもない渇望が、言葉になって出る。

「お願い……はやく……」
「なに?聞こえないよ?」
「んん……奥まで……いれて……ああっ……」
彼のイジワルに腰が大きく動いてしまう。満たされないすきまが私を狂わせる。

「そうか、そんなにいれて欲しいんだ……」
どうしようもなくなった私の痴態を確認してから、侵入を開始する。
ゆっくり押し広げるように、
私の中のひだのひとつひとつに語りかけるように、
彼のものが私を満たしていく。
そして奥まで。
私の中は埋め尽くされ、息が出来ないほどの幸せが呼び起こされる。

好きな人とひとつになる瞬間のために、女は生きてるんだと思う。
私の体全体が彼によって満たされる。

じわーって、腰が押し付けられる。
私の中を、雅彦の固いものが奥までふさいでるのがわかる。
何度も何度もゆっくりとしたサイクルで繰り返される。
私の中のひとつひとつのひだが、雅彦の固いものに粘りついていく。

そのうちに、突然に、奥のほうで何かが降りてくる。
そして、雅彦のものに絡みつき始める。
どうしようもないくらいの快感で、全ての感覚がそこに集まる。
雅彦も同じように感じてるにちがいない。

「こずえ……」
わたしはうなずく。そうだよ、とっても気持ちいいよ、雅彦。
同じリズムで繰り返されるなかで、快感が徐々に高まっていく。
「こずえ、大好きだよ」
もうすぐそこだ……
「大好きだよ」
あ、とても変、
「ダメ、もう、ダメ……」
息がつまる。息を吐き出すタイミングを、押し寄せる快感が邪魔する。
「雅彦……大好き……」
言葉と一緒に感情が大きくゆれたとき、私に絶頂が訪れた。

髪をだれかがなでている。雅彦の手だ。目を開ける。
雅彦の顔がそこにある。やさしい顔だ。
じっと見つめられて、恥ずかしくて目を閉じてしまう。
もう一度目を開けるとキスをされた。そして耳元でささやく。
「かわいいよ」
おかえしにありのままの私を告げる。
「大好きだよ、雅彦」

雅彦が動き始める。
さっきと違って、一度退いた後、私を貫くように押し込んで、
それがくりかえされる。
引かれるとき、つい腰が追いかけていってしまう。
奥まで貫かれたとき、満たされる。
一度はおさまりを見せた私の感覚が、
動きの全てをひとつの場所でとらえ始める。
さっきよりももっと強く、そして急角度で、
快感が私を押し上げていく。
「いや! だめ! あっ もう」
雅彦のものが私をめちゃくちゃにしてしまう。
私、どうなっちゃうんだろ。こんなに、こんなに。
「いくよ、こずえ」
うれしいよ。雅彦。
「いくよ」
その瞬間、私は二度目の絶頂を迎えた。
つつみこむように収縮する場所に、雅彦の吐き出す熱いものがあふれる。
中のものがぴくんぴくんとするたびに
私の体も同じように痙攣してしまう。
ただ、雅彦を抱きしめる、思いのままに力いっぱい。
幸せだよ、今、とっても。

家のそばまで送ってもらって、おやすみのキス。
今晩はゆっくり寝られる。 あなたのぬくもりが残ったままだから。

でもあしたから、ゆっくりとしたカーブを描いて、
寂しさがつのっていくんだ。
そばにいて欲しいのに。


From: kozue@sea-net.com To: masahiko@palkot.com
Date: 2002/03/25
Subject: あったまったよ

ゆうべは爆睡しちゃいました。
だっていつもと違って、体があったまってて。
心もね!

こんどいつ会える?

そうだよ、私、わがままだもん
知らなかった?


初出:おんなのこでも感じるえっちな小説2 2002/03/05