オレと先輩~中島陽太25歳にフォースはあるのか?

「よ~たってさぁ」
「なんですか範子さん?」
「一文字かえると、ほら、よーだ、だよね?」

「……よーだって、もしかして、スターウォーズのヨーダのこと言ってます?」
「そう、あれ」

この部屋の持ち主である三島範子さん(27歳社歴7年)は、自らがブラとパンツだけという悩殺的なお姿であることなどまるっきり省みることなく、実につまらない話題をオレ(中島陽太25歳社歴2年)に振ってきた。時刻は深夜零時。

ここは彼女のアパートで、俺は飲みすぎの女性を送って来たナイト……のはずだった。

しかし現実は、入社以来好きだった女性が、半裸状態のままオレにからんでるわけで、拷問に等しい状態だった。

「確かに一文字違いではありますけど、オレ、フォースとかありませんよ?」
「でも、ライトサーベルぐらい持ってるでしょ?」

いや、そんなもん……だから、なんですかその手は。

だいたい腰の辺りにぶら下げてるよ? って、そうですけど、そこはちょっと違うから、

「これこれ」
じゃなくて、
なに、ジッパーおろしてるんですか?!

にぎると大きくなるはず… とか言いながら、そんなふうに「こする」のはやめ…… やめ…

「よし、完璧!」

言わんこっちゃない。完全に臨戦態勢になっちゃったじゃないですか。
そこらあたりでやめてくれないと、こっちも責任取れませんから。もう、おいたはその辺で、

カプッ!

お口であいさつされましたよ、えぇえぇ、

うぉ~~~~ 気持ちよすぎ~~~

そんで、上目遣いきたぁ~~~
こっちもそれなりにアルコール入っているから、既に快感に逆らえない状態。もう無理。絶対無理。

「ふぃもひ、ひぃひぃ?」
「は、はい、すごく、気持ちよくて、うぉっ!」
激しく口で吸い込まれ、あいた手でその下の袋をやわらかくさわさわされて、オレがもう危ない。危ないってほんとに。

「出ちゃいます、のりこさん」
オレのをくわえたまま首をひねる彼女。&上目遣い、はお約束。
いや、そこまでやっておいて、結果として、何が起きるかわからないなんて、

すぽーん
そんな音が実際にして、範子さんの唇がオレのものから離れた。
喜んでいいのやら悲しんでいいのやら、もう複雑な心境。

とまどうオレのことなど斟酌する雰囲気は微塵もないまま、彼女はオレの両足をまたぐようにして向こうむきで立つ。

ブラをはずし、2~3回、ストリッパーよろしく腰をくねらせながらぐるぐる回転させ、部屋の向こうにほうり投げた。

観客、世界でオレひとり。たまらねぇ~

放物線を描いたピンクのブラは液晶テレビに見事に引っかかった。

それを見てガッツポーズをした彼女は、今度は上半身をむこうに傾けて、お尻をつきだしたままパンツをゆっくりと下ろし始めた。
下着がお尻のラインを越えた後は…… 目の前にピーッな映像が展開されたわけで。

あえて描写するなら、えっと、糸を引く粘液がはみだした状態の……えっと……ソフトマカロン? うわ、卑猥。

そんな景色が目前に展開して、もうオレの歴史始まって以来の興奮MAXで、あそこがカチカチすぎてホンキで痛かった。破裂しそう。

範子さんは少しよろけながら、なんとか片足をあげて抜く。濡れた布切れと化したものが片足にからまっている。
そしてこちらに向き直り、こんどは膝立ちのままオレの両足をまたぎ、にこりと微笑むと、こちらにずずっと。

目の前で止まり、オレの首に手をまわし絡みつくと同時に、ゆっくりと腰を下ろし始めた。
オレの先端に範子さんのぬかるみが触れたとき、ヌチャっと音がした。

「あはっ…」
まぎれもない「女」がなまめかしい声を立てる。

今ここで、「ここで終わりですから」とか言って誰かが介入してきたら、間違いなくオレはそいつをボコボコにするにちがいない。彼女の中に、突き入れることしかそのときのオレの頭にはなかった。

彼女の腰を両手でつかむ。しっかりと押さえたまま、腰を下から突き入れた。

「ああっ!!」
のけぞりながら範子さんが声をあげる。おっぱいがぶるるんと震えた。

ぐるぐるとかきまわすようにする。乳首にむしょぶりつくと、下のほうからビチャビチャと粘液が卑猥な音がしてた。

おっぱいをオレの顔に押し付けるようにしながら、彼女は快感に身を任せ野獣のように暴れまくる。
それに合わせるかのように、オレの分身は彼女の中で激しくこねくり回されている。

気持ちよすぎてどうにかなりそうだ。ええぃ行っちまえ~!
知るか~!!

激しく下から突き上げ、終焉を迎えようとしたとき、ふと気づいた。
オレ、コンドーム………してない?

避妊…… しなきゃ…… 

「離れて! やばいから! 離れて!」

あわてて彼女を引き離そうとするオレ。しかし範子さんは逆にオレに両手両足でしがみつく。中のほうもぎゅっと締め付けた。それがとどめとなった。

あたたかい粘膜の奥へと、オレの精はほとばしる。幾度も、強烈な圧力で。そして範子さんの中もそれを吸い込むように動いていた。

終わった…… なんてコトを……

なんてったっけ… そう… アフターピルだ。こんなふうに間違って中に出しちゃったときに後から飲む避妊薬。副作用が大きかったりするとは聞いているけど、そんなことを言ってる場合じゃない。

「のりこさん。ごめん、避妊してない。ほんとにごめん。だから、これからアフターピルを貰えるところ探して二人で」

「必要ないよ」
「え?」

「だって、あたし、よーたのコドモ、前から欲しかったんだもん」
「でも」

「一人で育てるから、気にしないでいいんだよ~ あたしがそうしたいだけで。だいじょうぶ、よ~たに責任とってなんて言わないよ?」

言葉を発することも出来ず、オレはただじっと彼女の顔を見つめていた。

「楽しみだなぁ~ よーたにそっくりなコだといいなぁ~」

満面の笑みを浮かべたあと、のりこさんの目は徐々に閉じていき、遂には夢の国へと旅立って行った………


6時間後。全国的に土曜日の朝。
昨夜の醜態を隅から隅まで思い出した範子さんは毛布をまきつけた姿で土下座をしている。顔は真っ赤だ。

「まぁまぁ。それに別に一人で育てなくても、二人で育てればいいと思うけど?」
「なっ」
「当然、もし妊娠していたらの話だけどね」
「?」

「ということで、そこらあたりも踏まえて、オレと結婚してくれますよね? 範子さん?」

「!!」

「だって『一人でもあなたとの子供育てますから』と惚れた女に宣言されたら、そりゃもうその場で確保! でしょ? ふつう」

「……惚れた女?」
「そう、ベタぼれ、入社以来ずっと」

「で、でも、わたし、あの、ふたつも年上だし」
「それで?」
「綺麗じゃないし」
「ほうほう」
「つまんない女だし」
「もういっちょういってみる!?」
「太ってるし」
「そして?」
「だ、だから、えっと」
「はい終了、時間切れ」

オレは彼女を抱きしめた。胸に当たる控えめなおっぱいの感触に思わずムラムラし掛けたが思いとどまる。

「なんかオレもコドモ欲しくなっちゃったし。範子さんとオレのコドモ。男でもこんな感情持つことあるんだね。ということで、ゆうべ話したアフターピルは、なしでいいよね?」

一瞬のとまどいの後、彼女は俺の腕の中でしっかりうなずく。

すべてがうまくおさまったところで、彼女の体を離し、あごを持ち上げ、キスをした。

彼女のほほには… 涙がこぼれていた…


「親たちへのあいさつは午後からで十分だよね? 明日もあるし」
「?」

オレは彼女の願望を「確実」に叶えるために、土曜の午前中を費やすことにした。
もちろん範子さんにも異論はないようだった。おそらく。

Fin

2013-10-29 サイトオリジナル