YAWARA !

Main Story

国民栄誉賞をとる少女

「編集長!これ、見てくださいよ!」
「なんだ、松田。また期待の新人選手か?
 密着取材して、結局ものにならなくて、
 おまえ何回紙面に穴あけたら気が済むんだ?」
「ちがいますよ、それよりこれ見てください。」
「なんだこれ。スカート姿で巴投げ……
 おまえこんなの撮る暇があったらもっとまじめに、
 ……………
 おい、これパンツをはいてないじゃないか。」
「えっ」
「会社のコンピュータを使ってこんなことしてるのか?
 こんなの記事になるわけないだろ。
 今度こういうものを作ったら……
 そっと俺のとこにもってこい、いいな?」

気づかなかったが、
この娘は下着をつけていない、確かに。
目の前で見た、あまりの技の切れ味に興奮して、
編集長に指摘されるまで分からなかった。
ぼんやりとはしているが、あそこの形が写っている。
まちがえようもなく。女のあそこだ。
なんでこの娘は下着を……。


いやだ……濡れてる。
前に友達から聞いたことあるけど、
女は興奮するとあそこが濡れるって。
こんなに……光るぐらいになるなんて、
私って淫乱な女?ちがう絶対。そんなことないもん。

もとはと言えば、おじいちゃんがいけないんだ。
精神修養のため下着をつけるな、なんて。
意味ないでしょ、って、文句言ったら、
「柔の道は一日にしてならずぢゃ」ばっかり。

今日だって、とっさに巴投げが出ちゃって。
これって、普通の女の子がとっさにやることじゃないし……
気づいたらショーツなしのあそこ、人前で見せちゃってて……

あわてて走ってその場から逃げたけど、
思い出すたびに、なんかあそこが熱くなって、
なんか変だなって感じしてた。いつもと何か違う。
家に戻って、確認したら……濡れてた。

ティッシュできれいにして、なんとなく鏡で眺めてみた。
今までよく見たことなかったんだけど、
変な形してるんだ、あそこって。

ここが……
あっ……
なんなの、今の感覚。
触っただけで体中に電気が走ったみたいで。
なんか怖い。でもちょっと気持ちいい。
もう一度。……ああっ……
いい。すごく。またあそこが熱くなってきた。
指に熱い液がまとわりついてる。また濡れてきてる……

「柔~ァ! もう稽古の時間ぢゃ、何しておる~。」
あ、おじいちゃんの声だ。あわてて下着をつけた。
カチャッ、ドアが開く。危なかった。セーフ。

「なにボケッとしておる。
 どうせチャラチャラした男の歌手のことでも……」
「おじいちゃん! 部屋に入るときはノックして!
 それに私がだれを好きでも、おじいちゃんには関係ないでしょ!!」

「うんにゃ、おまえはオリンピックで金メダルを取り、」
「国民栄養章をもらうんでしょ、いつだっておんなじなんだから。
 でも、私は普通の女の子になりたいの!」

そう、かわいい服を着て、人を好きになって、恋して、それから……
ベッドの上であんなことや……車の中でこんなことや……
やだ、恥ずかしい……。

「なに一人で赤くなってるんぢゃ、柔。稽古始めるぞ。」
「もういい!わかりました!着替えるから早く出て行って!」


「松田さん、なに悩んでるんですか?」
「鴨田、ちょっと見てくれ。」
「あ、これ、このあいだ僕が撮った写真じゃないですか。」
「この娘がいったい何者か知りたいんだ。手掛かりはこの写真だけ。」
「この制服ですか……。うんうん、こうきて………
 これ武蔵山高校ですよ。」
「えっ、何で分かるんだ?」
「ほらこのスカートのプリーツ、箱ヒダでしょ。
 胸元のスカーフの3本線。
 指定ブラウスの鋭いカットライン……
 まちがいなく武蔵山高校の夏服ですよ。」
「そうか!いや~助かるよ……って……鴨田、
 おまえ、詳し過ぎないか?」
「いや、あの……ちょっと」

さっそく高校に行って、名刺を見せて普通の取材として頼み込んだ。
それから、資料室で学籍簿の名前をなんとなく眺めていた。
石井……稲取……猪熊……猪熊?
あの猪熊滋悟郎の娘なのか、もしかして……

校門で帰宅する生徒を張ってると……いた!あの子だ!
尾行すると、入っていった家は確かに猪熊の表札。当たりだ。
しかし柔道場は埃をかぶり、使われてない。
確かに全日本選手権五連覇の猪熊七段はいたが、
すでに好々爺と化していた。
しかし俺の手元にあるこの写真。そして記憶。
あの娘は、これから日本を背負う柔道家にまちがいはないはず。
とりあえず、俺は猪熊家をあとにした。


バーゲンセールはどうなるの!?

私の青春なんだから、私の自由にするんだ。
今日は、友達と渋谷で待ち合わせ。バーゲンでいろんな服……。
のはずだったのに、なんで私、柔道場にいるの?
おじいちゃんの策略に引っかかって、
これじゃ間に合わないじゃない、待ち合わせの時間に。
主将の花園君、何とかするって言ってたけど、
あっけなく負けちゃうし。
もう嫌ッ、どうしてくれるの!!
怒ってるうちに3人は足元に倒れてた。あとは大将だけ。
結構強かったけど、なんとか上四方固めに持ち込んだ。
動いても無駄だから、早く終わってよ~

なに、これ。
私の胸の下で、口がパクパクしてるけど、
ちょうど私の胸の先のところで、くわえたみたいになってて……
あっ、
体がピクッてしちゃった。背中にビリッて電気が走る。
また口が動いた……あっ……だめ。
なんか……変な感じだけど……これって、気持ちいい……。

前を見たら、対戦相手のはかまのまんなかが盛り上がってて……
やだ、この人興奮してるんだ。だってあの下は、あれ……でしょ?
なんとなく見てたら、なんか道着がさがってる。
私の押さえ込みを逃げようとしてるうちに、紐がほどけたみたいで、
はかまがさがって変なものが顔を出してる。
これはいくらなんでもと思って、あせって下手のばして、探って、
引っ張ろうとしたんだけど、間違って下げちゃって。
いけない。なんとかしなくちゃ。
手を伸ばして……手探りではかまの端っこ探して……

つかんだら、なんかグニュってする感触。
え?なに?これ?
つい確かめようと、手を上下に動かした。
なんか固くて……周りが弾力あって……これって、もしかして……
よく見ようと、手を伸ばしたときに下げてた顔、向けたら、
つい、握ってるものを強くつかんじゃったみたい。

胸の下で「うっ!」って言う声がして、
顔に向かって「ビュッ、ビュッ」ってなにかが飛んできた。
何回も続けて。ベチャって髪や顔に。
生あたたかくて、変なにおいがするし。
よく見たら、私の手があそこを握ってて……やだ、
飛んできたものはあそこから出てきたみたい。
え~っ これって、精……液……ってこと?
やだ~~~~~~、こーゆーの、
好きな人に最初にやって欲しかったのに~~~

「それまで」声がかかった。
「タオル」続けて審判から副審たちに指示が飛ぶ。
すぐさま対戦相手の下半身にタオルがかけられ、
私の顔にも濡れタオルがかけられた。会場の声が聞こえる。
「きれいに一本抜かれたな。」
「そうだな。生まれて初めてだ、こんな刺激的な一本勝ちは。」
「あの複合技から逃げられる奴はいないな。」「同感だ」

礼をしてすぐ更衣室で着替えた。
見たら、はかまのまんなかに大きなしみ……
やだ、わたし感じちゃってる。ショーツもぐちょぐちょ。
そして……その奥は……ひどい……。
なんでこんな目にあわなきゃいけないの!?
私、普通の女の子になりたいのに……

電話ボックス?

数日後、取材で俺は都心にいた。運悪くにわか雨。
傘持ってなくて、しょうがなくそばの電話ボックスに飛び込んだ。
驚いたことに女の子がすでにそこにいた。
先客がいると気づかずに飛び込んでしまったわけだ。
狭い電話ボックスに女の子と二人。
「あ、ごめんなさい、先客がいらしたんですね。」
見ると……
「猪熊柔さんじゃないか!」
「あ、私をつけまわしてた週刊誌の人!」
「ちがう、ちゃんとした新聞!それに松田って名前もある。」
「どっちでもいいです、私、柔道なんかしませんから。」
沈黙。
「わかった、今、取材はしない。でもカメラ濡らすと高いから、
 雨が小降りになったら出て行くよ。約束する。」

こうして俺は、しばらく雨がやむのを待っていた。
なんとなく外を見ていたが、ふと……
なんか胸に圧迫が……これ、彼女の胸の感触だ……
狭いボックスの中で、密着してるもんだから、
やわらかく俺の体をおしかえす弾力が……ふたつ。
それに女の子の匂いが、鼻をくすぐる。いい香りだ。
あっ、やめろ……
おれの息子が場所をわきまえず起き上がろうとしてる。
ばか、ちがう、勘違いするな。
あせってもがいた。でも彼女の腰の柔らかさで逆効果。

「松田さん?」
「……え……」
「なんか固いものがあたってるんですけど」
「そ……それは……」
「カメラのバッグ、どかしてくれません?」
彼女の手が伸びる。
や、やめろ~。その言葉は間に合わなかった。
ギュッ。しっかり握られた。

空白の時間。
あわてて彼女の手が離れる。わかったようだ。
カメラのバッグじゃなかったことを。
まずいよこれは、俺、まるで痴漢じゃないか。
やばいよ、これはやばい。やっぱ雨ん中行くか?
カメラ、まだローンも済んでない。編集長、前借りOKするかな。
でも、今すぐ出て行くしかない。このままじゃまずい。

そのとき、あそこに柔らかい感触。
えっ?。
彼女は恥ずかしそうに下を向いてる。その先で彼女の手が……
ズボンのあそこをなでるように上下に動いてる。まちがいなく。
彼女が、どうして?
「あ゛っ!!!」
驚きの声をあげながら、彼女が目を大きく見開いた。
「私……なんで、こんなこと……ごめんなさい!」
扉を開けて走っていく彼女。雨の中。
いったい、なんだったんだろう。
俺のそこには、彼女の手の感覚が残っている。夢じゃない。


走っていって、通りかかった公園のトイレに入った。
ハンカチで髪についた雨を払いながら、さっきのこと考えてた。
私、なんであんなことしたんだろ。
顔しか知らない、好きでもない男の人のあそこ、なでるなんて。
胸があの松田とか言う人に密着しちゃって、
男くさい体臭を感じたら、すこしずつ乳首が立ってきちゃった。
あの人の呼吸のたびに位置が上下して刺激されて、
なんかそのうちに気持ちよくなって、
そして硬いものが私の腰にあたって………
気づいたら、またあそこが濡れてた。

そのあと間違ってあそこにさわったとき、じゅっ、って、もっと。
あわてて手を離したけど、
もし、この固いのが私のあそこに入ったら……
すごく気持ちいいかもしれない。たぶん。
あそこのうずき、止まるかも。なんて考えてて。
思い出すとあのとき、私のあそこ、確かにうずいていた。
私、何にも考えずに手を伸ばしてた………

そんなの変だよ、ぜったい。
好きでもない人のあそこさわるなんて。
どうかしてたんだ。私。なんかの間違いだよ。
個室に入って、濡れてしまったあそこを拭いた。

あの硬いものの感触が指に残ってる。
もし……もし……いれたら……どんな感じだろう?
その誘惑に私、勝てなかった。うずきはまだ止まっていない。
そっと指を入り口に当てた。すごく敏感に指の感触がわかる。
少し奥に入れてみた。
「うっ」
え?誰の声、今の……私……? うそ。

あれが入ってくるような気がして、なんか……
そして奥までゆっくり……
「ああっ」
声を出さないようにしようと思っても、つい出てしまう。
奥まで簡単に入ってしまう。指をつつむように私の中が動いてる。
指が締めつけらる。ギュッギュッって。
私って……変態なの?

こんどはちょっと動かしてみた、さっきよりすごい刺激。
あそこから全身に、快感?が走ってく……
うわっすごいこれ。
でも快感の強さが怖くなってきた、こんなのだめ。指をぬいた。
出した指はぬるぬる。粘りつく液体にまみれてる。
なんか私、変だ、おかしい。

そのとき、友達に聞いてたこと思い出した。
上のほうのクリトリスとかいう場所のこと。
熱におかされた病人みたいに、勝手に私の手が探りに行く。
じかに触った。あっ、痛い。そうなんだ。痛いんだ。
皮の上からそーっと……ううぅ……いい!

さっきとちがうけどこれもすごくいい。
ゆっくりゆっくり、ときどき入り口もなでて。
ああっ、気持ちいい、気持ちいいよ……
最後はクリトリスだけを指で激しく。
私、あたまのなか半分白くなっちゃって、
そして………、いっちゃった。
何も分からなくなって。私が私じゃないみたいで。

これ、初めての体験。私、いっちゃったんだ。

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