瑞希と俺とすこしだけ

「で、話って?」
 フレンチがひとつ、それぞれの腹の中に収まったところで俺は話を切り出した。
「?」
 お~い。なんか話があるって言ったの、お前だろうが~
 ボケてる場合じゃないだろ~
「そ、そうだったね」
 俺のつっこみに、瑞希はやたらキョドってる。

「んで?」
「うん」
 俺は彼女が話し始めるを待った。

「えっと、あの、これから私が言うこと、笑わないで聞いて欲しいんだけど」
「それは中身にもよるんじゃないか?」
「………」
「わかった、笑わない。約束する」

「……こうやってさ、私、女の子になっちゃって。でさ、
 だんだん、なんていうか、気持ちのほうもね、少しずつ少しずつ、
 うん、朝起きるたびに、変わっていくというのか…あぁ、説明しにくい」
 瑞希は言葉を切って、目の前の紅茶を飲む。

 最初は体だけ女の子だったのが、徐々に心も、ってことか。
 そんなもんかもしれないな、いや、よくわからんけど。

「でさ、前に友之に頼んだよね、
 二人だけのときは元の男友達みたいな感じで話しをさせて、って」
「あぁ」
「でも、もうあれは……なしでいいから」
「もう慣れた、ってことかな?」
「それもあるけど、もうひとつ理由があって」
「?」

「えっとさ、え~ つまり… 自分でもよくわかんないんだけど、
 友之に、そう……うん、そう。私を女として見て欲しくて」

 えっえっえっ、それはどういう意味ですか? 瑞希さん?

「変だよね。でも、笑わないで欲しいの。これって私のほんとの気持ちだから」
「……っというより、それ、俺的に全然笑えないんだけど」
「だよね~ 友之の気持ちもわかる。はい、今日からそういうことで『女』!
 なんて簡単に切り替えられるもんじゃないよね~」

「でも、私にチャンスくれない?
 100%女の子になって、あ、これ、見た目も中身もってことね。
 それで、友之の隣に居ても全然不思議じゃない、
 ふつうの女の子になりたいって、私そう思ったの。だから…」

 瑞希の顔は真っ赤だった。
 きっと、かなりの勇気を振り絞ってこの話をしてるんだろう。

「あ、このこと、いますぐ答えてくれなくてもいいよ。そんなの無理だし。
 だから、一ヶ月、私を見てて?! 一人の女の子としての私を」

「じゃね、ごちそうさま」
 彼女は急に立ち上がると、そのまま店のドアを通り抜けていった。
 あっけにとられたままの俺を残して……

 結局のところ、よくよく考えてみれば、とっくに俺って彼女を女の子として見てて、
 体だけじゃなく、しぐさや表情や、その他もろもろ含めて、
 まぁ、なんというか、かなり好ましく思っていたというか………
 正直に言えば、ほとんど『好き』の一歩手前にいたのは事実であって。

 ということで、翌日には瑞希に面と向かって告ってる俺がいた。
「瑞希、俺とつきあってくれないか? 女の子としてさ」
 しかし、男には予測不可能な問題が突如そこで発生した。
 そこは前の日に来た店。当然のように周りは女子高生だらけというシチュ。

 で、瑞希のとった行動は『泣く』だった。
 もう、大声を上げてわんわんとマジ泣き。うわっ、って引いちゃうぐらいに。
 ふと気付くと周りの視線が痛いこと痛いこと。
 ちがいます、別れ話なんかしてないって! いじめてもないし! 全然違うから!

 再び瑞希に視線を戻すと、涙だけじゃなく鼻水も……顔面水浸し状態。
 そっとハンカチを渡した。
 「うぐっ、うぐっ」
 99%女の子ですよ、君はもう。誰がなんと言おうと。

 落ち着いた所で店を出る。俺のほうから手を繋ぐと、瑞希はぎゅっと握り返してきた。
 しばらく二人で無言のまま歩いていたけど、突然、瑞希の足が止まった。

「ほんとに……私でよかったの?」
 上目遣いにそう聞いてきた。はっきり言って反則だって、おまえ、その目線は。
「というか、それしかないと思ったし」
「どんな意味で?」
「あらゆる意味で。今の俺には瑞希以外の選択肢なんて無いし。多分これからもずっと」

「やったぜ~!! ヒャッホー!」
 こらこら、瑞希さん。ガッツポーズするのはいいけど、それは光紀キャラでしょう?
「う、ごめん。つい……これから気をつけます……」
 いいよ、別に。ゆっくり慣れていけばいいことだし。
 それにそんな感じのリアクションっていうのも、それはそれで、なんか可愛いし。
「あっ、ありがと…」

「じゃ、まだ早いからどっか行こうか?」
「うん!」

 今日は瑞希とデートの予定だった。
 ちょっとしたハイキングのつもりが、目が覚めたら無情の雨。
 そんなわけで、瑞希は朝から俺の部屋に来てる。
 朝からゴルフだ格闘技だとゲーム三昧して、一段落でさっきからCDを聞いてる。

 二人ともベッドの上に横たわってて、今、その距離およそ50cm。
 CDの5曲目あたりで横見たら、彼女は目を閉じてて……
 腕とか首筋とか、こんなんでいいのかというぐらい細くて白くて、
 キャミの胸元はそれなりに盛り上がったまま、
 呼吸と一緒にゆっくりと上下してて……

 意を決して俺は起き上がり、瑞希の両肩のヨコに手を突いて上から彼女を見下ろす。
 微妙にベッドがへこんだせいだろう、彼女は目をあけた。
 そのまま俺の顔を何もいわず見つめる。そして……微笑んだ。特上の女神レベルで。
 これから何が起きるのか、そんなこと十分にわかった上で彼女は笑顔を見せた。
 迷うことなく俺は瑞希を抱きしめる。髪のにおいがした。いい香りだった。

 いつのまにか俺の背中にまわされた彼女の両腕に力が入った。
 至近距離5cmで彼女を見つめる。瑞希はゆっくりと目を閉じた。
 それは、俺と瑞希の初めてのキスだった。

 しかし俺としてもそこで止められるわけがなかった。当然ながら。
 そのまま右手で瑞希の胸に触れた。彼女の体がビクッて震えた。
 俺はゆっくりとキャミ越しのふくらみを揉んだ。
 まどろっこしさを感じて、俺は起き上がり、彼女の上半身も抱え起こす。

 後ろに回って左手でその腰を抱きしめ、キャミの胸元から右手を入れる。
 ハーフカップのブラの下をくぐって、すべてがちょうど俺の手のひらにおさまった。
 柔らかな感触。俺の力の入れ具合で乳房は自由に形を変える。
 瑞希は恥ずかしそうに顔を伏せ、両手で俺の右手をつかむ。
 俺の行動を止めようとしてではなく、ただ何かにすがりつきたい、そんな感じで。

 俺はキャミをつかんで上にまくりあげた。
 両肩と頭をキャミが抜けたあと、髪がサラサラと揺れた。
 瑞希はあわてて両腕で胸を隠すように自らを抱きしめる。
 そんな彼女をベッドにそのまま横たえ、今度はスカートのホックに手をかけた。

「待って!」
 それまで何も嫌がらなかった瑞希が、両手で俺の手をつかんでいた。
「?」
「聞いて欲しいの」
 と、言われてもこっちも男の子。もう止まらないし。
「お願い……」
 こちらを見る瑞希の両目には涙がにじんでいた……

 ……負けた……勝てるわけないよ…そんな表情されたら……

 キャミをそのまま胸に押し当てて、瑞希は起き上がる。

「ごめんね」
「?」

「私も前は男だったから、友之が今考えてること分かってるつもり。
 うぅん。誤解しないで欲しいの。
 そういうふうな関係になることは男と女として自然なことだし、
 別に年齢が足りないとかも思って無いし。
 というより、友之の望むことだったら何でもかなえてあげたい、ってそう思ってる」

「でも、もしかしたら、避妊してても子供が…赤ちゃんができちゃうかもしれない。
 そう思ったら、今の私にそのときの覚悟があるのかって……」

 ……そう。俺の考えが及ばないくらい切実な問題を瑞希は抱えていた。
 ただ『やりたい』だけの俺と違って、自身の性を真面目に見つめてた瑞希。
 すげぇ悪いことしてた気がして、俺の愚息は一気に力を失っていた。

「やっぱり、私って、女として新米なんだと思った。
 普通の女の子って、小さい頃から何度もシミュレーションしてるんだ、きっと。
 恋におちて、結婚して、子供が出来て、産まれて、そして育てて……
 何度も、何度も、夢物語のように繰り返して。
 私、そういうのを考えたことなんてなかった。当然だよね、男だったし」

「瑞希……」

「だからお願い。私が好きな人の……うぅん、正直に言う。
 友之の子供を産んでもいい、ってそう思える日まで、待ってて欲しいの。
 これって、すごく、わがままなお願いかもしれないけど」

「ごめんね、友之。めんどくさい『女』で」

 そんな瑞希が可愛くて、俺は彼女を力いっぱい抱きしめた。

「瑞希。おまえの言うとおりだと俺も思う。だから……俺、待つよ。
 おまえが女としての自信が持てる日まで。ちゃんと覚悟が出来る日まで、ずっと」

 ……なんか……返事が無い……
 今、俺、結構かっこいいこと言ったと思うんだけど……

「と、と・も・ゆ・き……い、息が…」
 いかん。またやってしまった。力加減がつい。
 俺から離れ、瑞希は荒い息をしている。

 こんどは注意してそっと抱きしめ……
 そしてなんとなく目の前にあった白い首筋にキスしてみた。

「あっ」
 瑞希の口からやるせない吐息が。うぅっ、たまらんぞ! これは!
 おかわりで反対側の首筋に。
「うっ」
 今度は同時に体を震わせて反応した。

「瑞希って……けっこ~エロいんだ」
「ばか! 知らない!」
 俺のいましめから逃げて彼女は俺の胸を叩くまねをする。
 構わず押し倒して抱きしめた。

 体を密着させたままいくどもキスをしているうちに、
 さっきまで遠慮がちだった My Son が突然、暴虐帝王に……

「友之?」
「?」
「いま、友之のが……あたってる……んだよね?」
「!!」
 気付かれた。

「えっと…私が、その……して…あげよっか?」
「!!」
「そこに、座って?」
「でも」
「いいの! してあげたいの。友之に気持ちよくなって欲しいから……」

 彼女なりに考えた結論をムゲに却下するのもどうかと、
 なんてことより、期待にさらに硬度を増し続けてた暴虐帝王に従っただけの俺って、
 ある意味、ただただ情け無い状態とも……

「はい、ズボン脱ぐ」
 おまえは風俗のねぇちゃんか、と言いたいくらいテキパキとした瑞希の指示。
 胸にあててたキャミはもうなくて、瑞希の上半身はピンクのブラだけ。
 そしてトランクスの上から手でなぞっていたかと思ってたら、次は顔がそこに、
 えっ? 口で?
 お~い、そういや俺の貸したAVを随分長いこと光紀の奴は、

 その瞬間、強烈な快感が押し寄せたために俺の思考回路は緊急停止した。
 見下ろした目の前では、瑞希の口が俺の帝王を布越しにくわえてる。
 ゆっくりと裏筋に沿って上下して。こ、これはたまらん。
 そしてトランクスに手がかかる。俺は腰を浮かして従順に協力する。
 必然的結果として、ばね仕掛けのように My Son がすごい勢いで飛び出した。
 青筋立てて怒ってるようなそんな風情で。

「ふふっ」
 瑞希が楽しそうに笑った。あなた、さっきとキャラかわってませんか?

 彼女はピクンピクンと暴れる My Son の頭の部分を、
 ためらうことなく口の中へ一気に!
 チュウチュウと音を立てて吸いながら、舌がゆっくりと裏っかわをなめ回してる。
 俺の目には今、瑞希の髪と白い背中とブラのホックが見えてる。
 迷うことなく俺は手を伸ばしてホックをはずそうとした。
 あの向こうに、伝説のおっぱいが……しかし不慣れなせいでうまくはずせない。

 すると瑞希は両手を自らの背中にまわし、器用に自分ではずしてしまう。
 俺は支点を失ったブラの両端を持って、瑞希の両手を順番にくぐらせ、
 そっとベッドの上に置いた。
 お約束のように手を下に伸ばし、待望のおっぱいを目指す。たどりつく。
 下向きなせいか、さっきより気持ち大きめな感じがした。
 しばらく揉んでると、手のひらの真ん中でなんか微妙に固い突起が……乳首だ。
 それを軽くつまんでみた。

「うっ」
 俺のをくわえたままの瑞希が、言葉にならないくぐもったうめき声をあげた。
 と同時に、唇がきゅって締められて、Oh My God! き、気持ちよすぎる!

 なおも両方の乳首を柔らかくつまむと、瑞希の背中がのけぞった。
 瞬間的に俺のものから唇が離れた。

「瑞希?」
「?」
「胸、見たいんだけど」
「え?」
「だから瑞希のオッパイ、ちゃんと見たいんだ」

 瑞希が恥ずかしそうにうなずいたのを見て、俺は彼女を抱え上げベッドに座らせた。
 で、正面から……ありゃ? なんで見えないの? その手は何?



「恥ずかしいの! こういうのって。友之、全然女の子の気持ちがわかってない!」
 瑞希は真っ赤になってそう言った。胸は両腕で隠されたまま。
 彼女の手をつかみ、抵抗はあったけど強引に下におろす。
 ついに待望のおっぱいとご対面だ!

 重力に半ば逆らってたたずむそいつ(複数!)はすごく可愛くて、
 真ん中の乳首はピンクの少し沈んだような色でちゃんと存在を主張してて。
 引き寄せられるように俺はそこに口付けた。

「ダメっ!!」
 無理! ここで引き下がるのは男がすたる。なんだか意味不明だけど。
 クチュクチュと吸いながら舌で転がす。
「アッ! アッ! それ、だめ、やめて」
 両方の乳首を交互に吸う。彼女の手を放し腰を両手でつかむ。
 自由となった瑞希の両手は、俺の髪をかきむしるようにしている。

「ヘン! なんか、ヘンなの!」
「大丈夫か?」
「うん」
「なんか、痛かったりとか、そういう感じだったなら」
「ううん、全然。そんなんじゃなくて……私にもよくわかんない」
「じゃ、続けてもいい?」
「うん。もう落ち着いたから」

 もう一度瑞希を横たえ、今度は上からおっぱいに。そして空いた両手はショーツに。
「ダ、ダメだって、そこは。約束でしょ、友之」
「見るだけ」
「でも」
「見るだけ、最後まではやらないから」
「……」
 瑞希は力を抜いた。無言の了解? そういうことにしよう。

part.3