新婚 (榎本 vs 純子)

純子はベッドの上で激しく体を動かしていた。
榎本の腰をまたぐように上に乗っている彼女は、その身に何もまとってはいない。

ときおり見える二人の下半身が密着する場所からは、淫らな粘液の音が途切れなく聞こえてくる。

純子の小ぶりの乳房は、彼女の動きに合わせ……それなりに揺れていた。
とはいえ、それでも榎本にとっては充分なほど淫らな光景であった。

「あっ! ああっ……」
焦点の合わぬ瞳のまま中空を向き、あえぎ声を漏らしている純子。

しかしそれだけではなく、彼女のひだのひとつひとつがさきほどから、
まるで独立した生き物のように榎本のものにからみつき始めていた。

これまでに味わったことのない快感に包まれ、榎本は自らを抑えることも不可能となって、
彼女の腰を両手でつかみ、激しく下から突き上げた。一番奥へと叩き込むように。

なすすべもなく子宮口までなぶられた純子は、そのまま一気に絶頂へとおしあげられ、
声も無くがくがくと体を震わせながら、同時に体内の榎本をさらに締め付ける。

そんな刺激に抗うことなど不可能で、榎本もまた射精をはじめる。
遮るものなど装着していないため、榎本の胸へと倒れこんだ純子を両腕で抱えたまま、
脈動は純子の奥へと注ぎ込まれてゆく。なんども、繰り返し。


二人の呼吸がおだやかなものへと変わった頃、榎本は体の位置を入れ替える。
キスをし、かなり長い間粘膜をこすりあわせたあとあと、二人は名残惜しそうに唇を離す。

目の前の榎本の顔を見上げながら、純子は言う。
「赤ちゃん、できるといいな。私、好きだから、赤ちゃん」

「避妊をしない場合、一年で85%程度のカップルが妊娠するというデータがあります」
「あ~っ、いまこの状態でそれをさらっと口にするんですか?
 ふふっ、榎本さん、全然かわってないんですね~」

「……いえ、それを言うなら、かわってないのは純子さんのほうだと思いますが?」
「え? わたしのどこが?」
「夫である僕に対して『榎本さん』と呼ぶのは、現時点では誤り…だと」
「あっ…… ハハ、それはそうかも」

榎本はそれきり何も言わず純子を見つめている。
逃げ切れないその場の雰囲気をひしひしと感じて、純子は覚悟を決めた。

「け、け、径さん」
純子の口からその言葉が出た瞬間、
当然予測していたはずの榎本の視線が、明らかに定まらなくなり、
挙動不審となったあげく、頬まで染め、困ったようにあらぬ方角を見る始末。

そこには普段のポーカーフェイスとはまるで遠い様子の男がいた。

純子は心の中で叫んだ。
可愛い!! なにこれ?!
思わずぎゅっと抱きつく。唇を重ねる。激しく吸う。

その瞬間、彼女の中に残っていた榎本の分身が、再び力を盛り返した。

「あっ!」

「うっ……… ごめんなさい、純子さん。もう、とめられません!」

野獣と化した榎本は、激しく純子をむさぼり始めた。

その晩ずっと、純子が眠らせてもらえなかったのは、言うまでもない……

Fin



初出:2012/06/25 2ch エロパロ板
【ドラマ】鍵のかかった部屋でエロパロ Room#3
http://pele.bbspink.com/test/read.cgi/eroparo/1340601929/12-13